- 大型テレビがゲーミングモニターより安いことを考えると、なぜテレビをコンピューターのディスプレイとして使わないのだろうか?
- テレビとコンピューター・モニターの違いと、なぜ机の上にあるものにこだわるべきなのかについて説明する。
- 続きを読めば、デスクトップ・ディスプレイの代わりにテレビを使うことが、実際にはあまり意味をなさない理由がわかるだろう。

正直なところ、これはいい質問だ。従来のモニターを捨てて、代わりにコンピューターをテレビにつなぐべきか?
つまり、考えてみてほしい。リビングルームには65インチの豪華な4Kビーストが鎮座し、机の上には24インチの小さなモニターが悲しげに、物足りなさそうに置かれている。誘惑は本物だろう?
しかし、机の上にスペースを作り始める前に、私はちょっと待ったをかけたいと思う。紙の上では魅力的だが、実際にはそれほど素晴らしいアイデアではないかもしれないからだ。
ネタバレ注意:複雑だ。しかし、そこが面白いのだ!
根本的な違い:なぜモニターとテレビは同じではないのか?
さて、ここで基本的なことから始めよう。どちらのディスプレイもきれいな写真を映し出すが、その目的はまったく異なる。
デスクトップモニターは精密機器だ。 これらは、すべてのピクセルが重要なクローズアップ作業のために作られている。高速応答時間(1~5ms)、最小限の入力ラグ、高いリフレッシュレート(多くの場合144Hz、低解像度パネルでは240Hz、またはそれ以上)、腕の長さでテキストを読むのに最適化されたピクセル密度などだ。
一方、テレビは娯楽大国だ。 華やかな色彩、深い黒(有機ELの場合)、広い視野角、内蔵ストリーミング機能など、映画のような体験を優先している。しかし、ここからがキッカーだ。これらの製品は、3フィート(約1.5メートル)離れた場所から見るのではなく、部屋の向こう側から見るように設計されており、すべてのピクセルを見ることができる。
技術的な違いはかなり大きい:
- 応答時間:モニターは通常1~5msだが、テレビは8~20msまたはそれ以上であることが多い。
- 入力ラグ:モニターは通常10ms以下だが、テレビは20~50msの入力ラグがある(ただし、この「ルール」にも例外はある)。
- ピクセル密度:27インチの4Kモニターは、65インチの4Kテレビよりも1インチあたりの画素数がはるかに多い。
- リフレッシュ・レート:ゲーミングモニターはしばしば144Hzを超えるが、ほとんどのテレビは60-120Hzが上限である。
大画面の誘惑:テレビが魅力的に見える理由
正直に言わせてもらうと、巨大なスクリーンで仕事をするのは本当に魔法のようなものだ。自分のデスクに32インチの4Kモニターを2台置いている身としては、これほど広大なスペースがあると酔いしれること請け合いだ!

サイズは重要だ(時には)。 その没入感は本物だ。ゲームをしていても、ビデオ編集をしていても、単に複数のブラウザウィンドウを開いていても、余分なスペースが解放感を与えてくれる。ワンルームマンションから豪邸に引っ越すようなものだ。
財布が感謝するかもしれない。 120Hzのリフレッシュレートを持つテレビは$500以下で手に入るが、対角の大きな高解像度ゲーミング・モニターはもっと高価な場合が多い。大画面と高速リフレッシュレートを重視するなら、この価値提案はかなり説得力がある。
最近のテレビは恐ろしく良くなっている。 最近の主要メーカーのテレビは、すべてのHDMIポートでHDMI 2.1の帯域幅をサポートし、入力ラグが少なく、自動ゲームモードがあるなど、素晴らしいデスクトップ体験を提供している。最近のテレビは、ゲーミングモニターが嫉妬するような機能を備えているのだ。
省スペース・マジック。 アパートのスペースが限られているなら、エンターテインメントとコンピューティングのセットアップを組み合わせるのは完璧な理にかなっている。1台で何役もこなす。
現実を見る:テレビはどこに欠けているのか
しかし、ここで現実を知ることになる。
インプット・ラグはサイレント・キラーだ。 これは、自分のテレビをゲーミングノートパソコンに接続して使っているときに遭遇した最大の問題だろう。ゲームモード」でも、多くのテレビは専用モニターよりも明らかに入力遅延が大きい。競技用ゲーム(または単にペースの速いシューティングゲーム)や精密作業をしているとき、余分な遅延が40~50ミリ秒の範囲に忍び寄ると、イライラすることがある。
文字の明瞭さは粗いかもしれない。 テレビはメディア用であって、細かい文字を表示するためのものではない。コードや電子メール、文書をテレビで読むと、少し曇った窓から見ているような気分になる。あなたの目は、テキストの鮮明さが欠けていることに気づくだろう。
人間工学がおかしくなる。 大型テレビをモニターとして快適に使えるほど近くに座ると、すべてが微妙に "ずれた "ように感じられる厄介な視聴距離になる。体験してみないと説明するのは難しい。そのため、65インチというと一般的な24インチや27インチのスクリーンよりはるかに大きく聞こえるが、通常の視聴距離である3~4メートル離れて座れば、実際には文字は小さくなる。
また、テレビには高さ、傾き、回転の調整オプションがほとんどないことも考慮に入れておこう。フレキシブルで非常に高価なテレビ用マウントに取り付けることもできるが、手間がかかる。
テレビを優れたデスクトップモニターと同じレベルで考えることはまだできないが、迅速なアクションと巨大な対角線を優先する人々にとって、優れた応答性を持つゲーミングテレビは手強い選択肢になりつつあるという認識が広まっている。ただ、生産性にはあまり向いていない。 マルチモニターのセットアップは、この種のワークロードには依然として最良の選択肢である。.
ネットで調べてみると、最近のゲーミングテレビは使えるが、本格的な作業や対戦ゲームには従来のモニターが依然として君臨しているというのが総意のようだ。これは私自身の意見と一致している:
次のような場合は、テレビをコンピュータのディスプレイとして使用する:
- カジュアルにゲームをしたり、メディアを利用することが多い。
- 予算に大きな制約があり、大型ディスプレイが必要である。
- テキストを多用する仕事をあまりしない
- 適切なスペックのハイエンドゲーミングテレビに投資する意思がある
もしそうなら、従来のモニターにこだわる:
- 対戦型ゲームをやっている
- 読書、コーディング、または詳細なグラフィック作業が多い。
- モニターアームや人間工学に基づいた調整の柔軟性を重視する
- 最高の鮮明さと応答性を求める
結論
いいかい、その魅力はわかるよ。あの大きくて美しいテレビが、映画のように感動的に見える。しかし、このセットアップを何週間もテストした後、私は本格的な仕事やゲームには信頼できるモニターに戻ることにした。
技術は確実に向上しており、最近のゲーミングTVは本当に素晴らしい技術だ。しかし、特殊な用途と適切なスペックのハイエンド・テレビがない限り、専用のモニターを使ったほうがいいだろう。
とはいえ、ピーク性能よりもサイズを優先するカジュアルゲーマーには、良いゲーミングテレビが最適かもしれない。優れたゲーミングTVは、まさに完璧なソリューションかもしれない。
あなたの経験はどうだった? テレビをモニターとして使ってみたことがあるだろうか?それとも、私のように従来のディスプレイに戻った?あなたのセットアップについて語り合おう!